声の大きい人、あなたの周りにもいませんか?
みなさんは「声の大きい人」というと、どんな人をイメージしますか?
もちろん、声が大きいこと自体が悪いわけではありません。
ここでお話しするのは、大きな声で相手を威圧したり、自分の怒りをぶつけたりする人のことです。
私がこれまで働いてきた複数の職場にも、そんな人たちがいました。
自分の思いどおりにならないと、苛立ちをあらわにする人。
自分の立場や権力を振りかざし、相手の言い分を聞こうとしない人。
上司には機嫌よく接しているのに、立場の弱い人には強く出る人。
なかには、指導という名目で特定の新人を怒鳴り
自分のストレスを発散しているように見える人もいました。
ひとしきり怒鳴ったあと
「今日はこれくらいにしとこか」
そんな言葉が聞こえそうなほど、本人はすっきりした様子。
でも、怒鳴られた側はたまりません。
私自身、こうした威圧的な人は苦手です。
これまで、そんな上司や社長に出会ったときには
ある程度のところで転職するという選択をしてきました。
だから、自分自身が深く萎縮するところまではいかなかったのですが
周りのスタッフには、そうではない人もいました。
肩を丸め、小さくうなずき、ただ嵐が過ぎ去るのを待っている。
そんな姿を何度も見てきました。
自分が怒られていなくても
誰かが怒鳴られている声を聞くだけで、嫌な気持ちになることがあります。
毎日のようにそんな環境で働き、人間関係を維持していく。
それだけでも、ストレスが渋滞してしまいそうです。
あなたの身近にも、そんな人はいませんか?
大きな声で怒る人の心の中には、何があるのでしょう
もしかすると、その人自身は
怒鳴ることが当たり前の環境で育ってきたのかもしれません。
あるいは、自分の考えが理解されないことへの苛立ちや
思いどおりに進まない状況への焦りがあるのかもしれません。
余裕がない。
切羽詰まっている。
自分の中で抱えきれなくなっている。
そんな言葉も浮かんできます。
なかには
大きな声を出せば主導権を握れると思っているのではないか、と感じる人もいます。
もちろん、本当の理由は本人にしかわかりません。
世の中には、いろいろな人がいます。
ただ、どんな理由があったとしても
相手を威圧していいということにはなりません。
そして、こちらが状況を変えたいと思っても
相手の性格や行動を思いどおりに変えることはできません。
では、そんな人と向き合わなければならないとき、どうすればいいのでしょうか。
ここからは、私自身がしてきた対処法をお話ししたいと思います。
私は相手の「怒りの道筋」をたどるようにしています
私は大きな声が嫌いです。
だからこそ、大きな声で怒られると、かえって冷静になるところがあります。
まず、相手が何に怒っているのかを考えます。
その原因は自分にあるのか、それとも別のところにあるのか。
たとえ自分に原因がないと感じても、すぐには反論しません。
相手には相手なりの考えがあって、その怒りがこちらに向かっているのだと思うからです。
そこで、今度はなぜ怒りの矛先が自分に向いているのかを考えます。
相手の怒りの道筋をたどるようなイメージです。
何が起きたのか。
相手は何を問題にしているのか。
本当はどうしてほしかったのか。
ひとつずつ整理していくと
「ああ、これがこうなったから怒っているんだ」
「こうしてほしかったんだな」と
少しずつ状況が見えてきます。
自分に改善すべきことがあれば、その部分について謝罪し、具体的な改善策を伝えます。
「今後はこうすることで、同じことが起こらないようにします」
そんなふうに、これからどうするのかを明確にするのです。
相手によっては、自分の言い分を理解してもらい、解決策が見えることで
怒りが落ち着くこともあります。
もちろん、すべての人に通用する方法ではありません。
どれだけ冷静に対応しても、怒鳴り続ける人もいるでしょう。
また、怖くて何も考えられなくなるときに、無理に冷静になろうとする必要もありません。
これはあくまでも、私自身が経験の中で身につけてきた、ひとつの向き合い方です。
怒鳴られた瞬間、心の中で起こること
実際には、最初から何が原因で
何に怒っているのかを丁寧に説明してくれる人ばかりではありません。
「これやったの誰?」
「何でこんなことした?」
「〇〇!どういうこと?」
突然、大きな声でそう言われることもあります。
言われた側は、一瞬何のことかわかりません。
何が起きたのか理解するよりも先に、相手の大きな声が飛び込んでくる。
声に萎縮してしまう人にとっては、とてもつらい瞬間だと思います。
頭が真っ白になり、心臓が縮むような思いがする。
そして、頭の中では、
「また怒られた」
「ああ、もう何で?」
「何で私ばっかり怒られるの?」
そんな言葉がぐるぐると回り始めます。
そのうちに、
「ああ、私ってダメだな」
と、自分自身にダメ出しを始めてしまう。
最初は相手の怒りに驚いていたはずなのに
いつの間にか、自分を責める気持ちへと変わっていくのです。
でも、私はここで伝えたいことがあります。
相手があなたに怒りをぶつけているうえに
あなたまで自分自身を責めないであげてほしいのです。
ミスをしたことと、あなた自身の価値は別のこと
私は以前、医療機関で働いていたので、ヒヤリハットについて学ぶ機会がありました。
そのときに教わったのが、「人はミスをするもの」という考え方です。
どれだけ気をつけていても、どれだけ経験を積んでいても、人は勘違いをしたり
忘れたり、判断を間違えたりすることがあります。
だからこそ、ミスをした人を責めるだけではなく
なぜそのミスが起きたのか。
どうすれば同じことを繰り返さずにすむのか。
そこに目を向けることが大切なのです。
もちろん、ミスをしても何もしなくていい、ということではありません。
自分に改善できることがあれば、そこは振り返ればいい。
必要であれば謝罪し、次にどうすればいいのかを考えればいいのです。
でも、
仕事でミスをしたことと、あなた自身がダメな人間であることは、まったく別の話です。
そこを一緒にしないでほしいのです。
あなたまで、あなた自身を責めないで
大きな声で怒鳴られると、びくっとすることもあるでしょう。
心臓が縮むような思いをしたり、思わず耳をふさぎたくなったりすることもあると思います。
そんなとき、すぐに冷静になるのは難しいかもしれません。
でも、少し気持ちが落ち着いたときに
何が起きたのかという出来事そのものに目を向けてみてほしいのです。
自分にミスがあったのなら、その原因を考えればいい。
改善できることがあるのなら、次に生かせばいい。
相手の怒りの中に、受け止める必要のある指摘があったとしても
すべてを自分自身への否定として受け取る必要はありません。
そして、理不尽な言葉や威圧的な態度まで、我慢して受け入れる必要もないのです。
相手の怒りは、相手のもの。
あなたが振り返るべきことは、あなた自身で見つめればいい。
その二つを、少しずつ分けて考えてみませんか。
相手から怒りを向けられたうえに、あなたまであなた自身を責めないでほしいと思うのです。
🌸最後に
今回は、主に職場で出会う「声の大きい人」についてお話ししました。
私自身の対処法も紹介しましたが、実際には、なかなかできないこともあると思います。
あくまでも、私がこれまで経験してきた中での、ひとつの向き合い方です。
そして、もうひとつ伝えたいことがあります。
世の中には、たくさんの仕事があります。
今いる職場で、どうしてもつらい思いをするのなら、私のように転職するという選択肢もあります。
もちろん、生活のことやさまざまな事情があって、簡単には決められないこともあるでしょう。
でも、今いる場所だけが、あなたの働ける場所ではありません。
無理に自分を変えようとしたり、我慢し続けたりすることだけが、答えではないと思うのです。
あなたが安心して働ける場所を、見つけてほしいと思います。
今日もあなたの心が少しでもやわらかくなりますように🌿
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