期待していた言葉が返ってこなかったり、
信じていた相手の態度が急に変わったり。
そんな瞬間、胸の奥で何かが“ストン”と落ちるような感覚になることがあります。
「相手が何を言っているのかわからない」
「いま、どういう状況に置かれているのかもつかめない」
そんなふうに、心が一瞬フリーズしてしまうことがあります。
そして遅れて湧き上がってくるのは…
「え?どういうこと?」
「こんなはずじゃなかった」
「私、間違っていたのかな…」
期待していた分だけ、
言葉の意味が理解できたときの衝撃は大きいものです。
これは、誰もが一度は経験する
“期待はずれの絶望” という痛みです。
今日は、私が実際に体験したエピソードを通して
“自分を守るために大切なこと”をお話ししたいと思います。
“期待はずれの絶望”
ここは私の場所ではない?と感じた日
病院勤務を続ける体力と気力に限界を感じていた頃、
後輩から心ない言葉をかけられました。
そして、それを見ていながら何も言わない看護師長。
やっとかけられた言葉は「異動する?」の一言だけでした。
ああ、この組織に私を守る気持ちはないんだ。
そう感じた瞬間でした。
私はこの職場を辞めることを意識し始めました。
“あなたが必要” と言ってくれた人
その頃、病院を辞めた元スタッフから連絡がありました。
会ってみると、私の気持ちに寄り添ってくれ、
「あなたの優しさが必要だ」「一緒に訪問看護を立ち上げたい」と熱心に誘ってくれました。
報酬も希望通り、働き方も尊重するという話。
「あなたが必要なんだ」と何度も言葉を重ねてくれたことに、
私は救われる思いがしました。
何日か考えて、私は病院を辞めようと決めました。
期待が音を立てて崩れた一言
退職を申し出ると、長年一緒に働いてきた先輩から
「4月まで働きなさい」と言われました。
私はその言葉を大切にしたくて、
元スタッフに「4月からなら行けます」と伝えたところ—
返ってきたのは、
「そしたら意味ないわ」
の一言でした。
あれだけ褒めて、必要だと言ってくれたのに。
私の事情にはまったく耳を傾けない。
そして私は気づきました。
この人にとって私は“必要な人”ではなく、
ただの “人数合わせ” に過ぎなかったのだと。
きっと一緒に働くことになっても、
その後も都合よく扱われる未来が目に見えていました。
あれだけの好条件を並べても、
結局は自分の都合が優先されるのだと悟ったのです。
報酬の話も、本当に信じていいのか…
そう考えたとき、
私はその誘いを断る決断をしました。
気づいたこと
期待が裏切られたときの絶望は、
自分の価値を否定されたように感じるものです。
でも、この経験を通してわかったことがあります。
うまい話をする人は、必ず“自分の事情”を持っている。
褒め言葉や甘い条件は、
相手を動かすための道具として使われることがある。
人は、自分の都合が悪くなると本音が露わになる。
その一言ですべてが見えることもある。
“期待が外れた”のは、あなたが悪いからではない。
ただ相手が
“あなたを利用するつもりだった”
というだけ。
自分の感覚を大切にしていい。
「なんか違うな」
「この条件、本当に信じていい?」
そんな小さな心の声こそが、自分を守る光になる。
🌸最後に
期待が外れたときの絶望は、
心を深く傷つけるものです。
でも、その絶望は
“自分を守り返すきっかけ” に変わります。
人の言葉に振り回されるのではなく、
人の事情に飲み込まれるのでもなく、
あなた自身の願いと感覚を大切にしてほしい。
それが、
あなたの未来を守る力になります。
今日もあなたの心が少しでもやわらかくなりますように🌿
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