怒りを手放すということ

「わたしの足あと」

自分の存在を理解されていないと感じるとき

怒り」と一口に言っても、その背景にはさまざまな要素が潜んでいます。
愛情や安心、未来への希望など—

私たちが大切にしている“何か”が奪われたり、脅かされたりしたとき、怒りは顔を出します。
怒りには様々な背景があります。

今回はその中でも、
仕事で注意を受けたり、努力が認められていないと感じたとき、
心の奥から怒りが込みあげてくること
があります。

「自分の存在を理解されていない」と感じたときに生まれる怒り
について考えてみたいと思います。

怒りの正体は「わかってほしい」という願い

怒りは、ただ感情が爆発した状態ではありません。
その奥には、
「わかってほしかった」
「ちゃんと見てほしかった」
という小さな願いがあります。

努力している自分、考えて行動している自分が理解されず、
形式的な表面だけを見られたとき—
心は“否定された”と感じて、怒りを出すことで自分を守ろうとします。

怒りが“ゆがむ”とき

怒りを抑えこんだり、誰にも受け止めてもらえないままにすると、
そのエネルギーはゆがんでしまいます。

たとえば、こんな気持ちが積み重なっていくときです。

  • 普段の努力をわかってもらえない
  • 相手が一方的
  • 自分ばかり損をしている
  • 自分の存在を雑に扱われている

こうした思いが続くと、怒りは恨みや不信感に変わり、
ときには「どうせ誰もわかってくれない」と心を閉ざしてしまう。

正しさでは癒えない心の痛み

仕事の中では、ルールや決まりごとは大切です。
注意されることで改善が生まれることもあります。
そのことを理解することはできても
相手が「正論」や「注意」で片づけようとすることに怒りを
感じるかもしれません。

でも——感情の扱いはそれとは別の場所にあります。
正しさや効率では整理できない“心の痛み”が、そこにあるからです。

だからこそ、覚えておきたいことがあります。

✅ 「正論」では感情は動かない
✅ 「注意」で心の傷は消えない
✅ 「決まりごと」と「自分の感情」は別の領域

感情の痛みは、理屈ではほどけません。
怒りは「あなたの心を守ろうとした証」
まずはその存在を否定せずに、
「そう感じた自分」を受け止めることが、
手放すための最初のステップです。

怒りを静かに離していくために

怒りは“悪いもの”ではなく、
「私を大切にして」と教えてくれるサインです。

まずは静かに問いかけてみてください。

  • 何に対して怒っているんだろう?
  • その奥に、どんな「わかってほしい気持ち」がある?
  • 今、私は自分にどんな優しさをあげたい?

怒りを感じきって、
「もう大丈夫」と思えるタイミングで少し離す。
それが本当の意味で“手放す”ということです。

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「ちょっと怖い自分と出会うワーク」について

怒りやモヤモヤの奥には、
気づいていない“心の記憶”が隠れていることがあります。

その小さな声に
やさしく触れるためのワークをまとめました。

「なぜこの質問をするのか?」
「どうやって心が軽くなるのか?」

丁寧に説明していますので、
気になった方はこちらからどうぞ🍃
👉「ちょっと怖い自分と出会うワーク」


怒りの奥には、
いつも“まっすぐな想い”が隠れています。

誰かにわかってほしかった気持ち。
自分の努力を認めてほしかった願い。

その想いを大切に抱きしめながら、
矛先をまちがえずに、
心をやさしい場所へ戻していきましょう。

そしてもうひとつ——
自分が大切にしていることや、自分を喜ばせることを知っていると、
怒りを早く手放すことができます。

今日も“ここにいる自分”を思い出して、
わたしらしく生きていけますように🌿

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