悔しさの奥にある“本当の望み”と出会う
🪶 「後悔」と「悔しさ」は、少し違う
「後悔」と「悔しさ」は似ているようでいて、心の向かう先が違います。
「後悔」は、自分の行動が原因で望む結果に届かなかったとき、
「どうしてあのとき、あんな選択をしたんだろう」と自分自身に向かって湧きあがる感情です。
一方、「悔しさ」はもっと外側から刺激されて湧いてくる感情のように思います。
誰かの言葉や出来事によって、シンプルな“怒り”として心を揺さぶられたり、
ときには自分の過去や環境、これまで歩んできた生き方まで否定されたような気持ちになることもあります。
💭 コンプレックスに触れた一言
あるとき、知り合いから離婚の相談を受けました。
「生活が苦しくなりそう」と言われたので、私は車を手放すことや、生活費を節約することなど、現実的な提案をしました。
するとその人はこう言ったのです。
「〇〇さん、私は実はお金持ちの子やねん。
そんな〇〇さんみたいな生活を下げることなんかしたくない」
その瞬間から、私の頭の中にはその言葉だけが何度も響きました。
私のことを悪く言っているわけではないのに、
「あなたと私は違う」と言われたような気がして、胸の奥がぎゅっとつかまれるような、どうしようもない“悔しさ”が湧きあがってきたのです。
正直に言えば、そのときの私は「被害妄想まっしぐら」でした。
🪞 冷静になって、自分に問いかけてみた
しばらくして少し落ち着いたとき、私はふと考えました。
「私は、なぜこんなにも悔しかったんだろう?」
その問いから、私の思考は少しずつ内側へ向かっていきました。
🌱 悔しさの奥にあった“望み”
冷静になって考えると、彼女はただ「販促を手伝ってほしい」と思っていただけだとわかります。
離婚によって生活が変わる → 収入を増やしたい → サロンの集客を助けてほしい。
本当はただそれだけのことだったのです。
それでも、私があれほどまでに「悔しい」と感じたのは、
その言葉が私のコンプレックスに触れたからでした。
──そう、「お金持ちになりたい」という望みが、私の中にあったのです。
私はその望みを、どこかでずっと見ないふりをしていたのかもしれません。
だからこそ、「あなたと私は違う」と聞こえたその言葉が心の奥深くまで刺さって離れなかったのです。
🔥 昇華という考え方
そこから私の思考は、「じゃあ、これからお金持ちになるには何をすればいいのだろう?」という方向へと変わっていきました。
そしてそのとき、私の頭に浮かんだのが「昇華(しょうか)」という言葉です。
「気持ちを昇華する」とは、ネガティブな感情や欲求を、より建設的で社会的に認められるような行動や活動に向けることを意味します。
つまり私はこの“悔しさ”という感情を、「お金持ちになる」という新しい目標へと昇華させることができたのです。
✨ 悔しさは、望みのサイン
もしあなたが、どうしようもなく“悔しい”という感情に襲われたときは、
その奥にある“本当の望み”を探してみてください。
そしてその望みを見つけたら、この「昇華」という言葉を思い出してほしいのです。
ただの痛みだった悔しさは、きっとあなたの未来を動かす力に変わっていきます。
悔しさは、あなたを傷つけるためにあるんじゃありません。
本当の自分の望みと出会わせてくれる、心からのメッセージです。
🌿 悔しさという感情は
「まだあきらめていないよ」という、心の奥からの合図。
それに気づけたとき
きっとあなたは、これまでとは違う景色の中を歩き始めるはずです。
あなたのこころが癒えますように🌱


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